マガジン

松阪ゆうきのJ-BALLAD

「日本人の心に寄り添う音楽」をキーワードに、演歌・歌謡曲を含む日本の歌を広く届けていくプログラム「J-BALLAD」。川上大輔、松原健之、ダイアモンド✡ユカイ、はやぶさ、4組のアーティストが週替わりでパーソナリティを担当し、心に仕舞ってある名曲を紹介していきます。

5週目のある月は「5週目の男」としてスペシャルパーソナリティーが登場しますが、今回担当してくれたのは、松阪ゆうき。三重県鈴鹿市出身で、祖父の影響で子供の頃から民謡に親しみ、音楽大学では声楽を学び、卒業後はものまねやミュージカル俳優として活動していた、という異色の経歴を持つ歌手です。
そんな彼が自身の中に眠るJ-BALLADを紹介。
 
まずご挨拶がわりにお届けしたのは、伊藤久男、昭和24年の名曲「イヨマンテの夜」を松阪ゆうきがカバーしたもの。北海道、アイヌの熊祭をモチーフにした楽曲で、オペラのアリアのような壮大さを持った作品です。じっさいに伊藤久男が唄ったオリジナルカラオケを使ってレコーディングし、最新曲「愛の欠片」のボーナストラックに収録しています。声楽を学んだ松阪ならではの迫力ある歌唱に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。彼のステージでも欠かせない一曲となっているのだそうです。
 
そんな彼が今回紹介してくれたJ-BALLADは2曲。まずはテレサ・テン昭和59年の歌、「つぐない」。出身の台湾はもとより、香港やシンガポールなどでもトップスターとしての地位を築いて「アジアの歌姫」と呼ばれていたテレサ・テンですが、昭和49年に日本でデビューしたもののなかなかヒットに恵まれず、日本デビューから10年後に発売したこの曲で、初めてオリコンチャートでベスト10入りするなど大ヒットを記録。     日本での活躍のきっかけとなった曲です。3歳の頃に彼は故郷鈴鹿市の実家の隣に住む「カラオケが大好きなおばちゃん」に手ほどきを受けて、この歌を唄ったのだそうです。繰り返しますが3歳の頃。そしてそれは初めて人前で歌を唄った経験となり、歌手・松坂ゆうき誕生の種を撒くことにもつながったといいます。しかし「つぐない」を唄う3歳児ってどんなマセた子なんでしょう・・・(一応、当時の写真を手にして頂きました)。
 

 
そしてもう一曲が、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」。昭和47年リリース、和田アキ子のヒストリーを語る上では欠かせない一曲です。なぜこの曲を選んだのかというと・・・大学時代、松坂は受けていたゼミの先生と門下生たち一行で、新潟へ門下旅行へ行くことになりました。が、出発当日の朝に、なんと松坂は大寝坊をやらかして、先輩の電話で起きた時にはすでに出発時刻という始末。なんとか30分後に集合場所に着いて平謝り。楽しい旅行会でもあるので先生も怒りはしませんでしたが、「夜の宴会で何かやりなさい」ということになりました。困った松阪は宴会場にあったカラオケでこの「あの鐘を鳴らすのはあなた」を皆の前で披露しました。するとどうでしょう、ふだんはまったく褒めてくれたことのなかった先生がその歌唱を大絶賛。それまではオペラを学んでいた松阪でしたが、自身の中に眠る日本の歌への愛情と、眠っていた天賦の才を知ることに至ったのだそうです。いまこうして流行歌を唄う歌手として存在しているのは、この時の経験が大きく大きく影響しているのは言うまでもありません。もとは寝坊なんですけど、何がどう転ぶのかは分からないものです。
 

 
そんな松阪ゆうき、現在は「愛の欠片」という歌で、全国各地、インストアイベントやお祭りなどに飛び回っております。詳しくはオフィシャルブログhttps://ameblo.jp/matsuzaka-yuuki/をチェックしてみてください。
そしてその素晴らしい歌唱を、ぜひ生で聴きに足を運んでください。