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【金澤寿和のPREMIUM ONE】5月29日〜6月4日 番組後記 角松敏生ライヴ・レポート!!

◉  角松敏生ライヴ・レポート



 待ちに待ったニュー・リリースにして、

30年前に一斉を風靡したギター・インストゥスルメンタル・アルバム

『SEA IS A LADY』を大胆リメイクした

『SEA IS A LADY 2017』をドロップした角松敏生。

そのアルバムを引っ提げての全国ツアー

“SUMMER MEDICINE FOR YOU vol.3”が、

5月12日の神奈川県民ホールからスタート。

その3公演目にあたる、

5月20日(土)の埼玉・戸田市文化会館公演を観た。



 1200あまりのキャパシティを持つこの日の公演は、見事に満員御礼。

Overtureに導かれて登場した角松は、

派手なオレンジのTシャツに黄色のジャケットという出立ちで颯爽と登場。

オープニングの<SEA LINE>では爽快なトーンで小気味よくギターを鳴らし、

“30年前の落とし前”をつける姿を披露した。

バックのメンバーは、小林信吾(kyd)、鈴木英俊(g)、山内 薫(b)、

山本真央樹(ds)、本田雅人(sax)といった

最近の角松ファミリーに属する強力布陣。

その演奏は、まだ20代の若いドラマーを起爆剤として、

新鮮さと円熟味が共存するダイナミズムを産んだ。

一方で当の角松は、

レコーディング時のギター・トーンの研究が嵩じて、

ツアー前に名器レスポール・カスタムを新たに2本購入し、ツアーに備えていた。

ステージでのメイン楽器はお馴染みの青いストラト系シグネイチャー・モデルだったが、

サンバーストのレスポールも随所に登場したことを報告しておこう。



 30年前のインスト・ツアーは、

基本的に歌モノはなく、アンコールでちょっと歌っただけ。

しか今回はインストと歌モノがバランス良くミックスされ、

アマチュア時代から敬愛するトム・スコット(sax)のカヴァーなども取り上げた。

アンコ=ルで演奏された<OSHI-TAO-SHITAI>は、

メンバー各人のソロを大フィーチャーした20分超の熱演。

もちろん最後は、お馴染みの紙飛行機乱舞も。

とにかく、終始気持ち良さそうにギターを鳴らしている

角松が新yそう的なステージだった。



 まだツアーは始まったばかりなので、

ショウとして完成度はこれから尻上がりに良くなっていくだろう。

20本近い今ツアーの前半戦は、

6月30日/7月1日の中野サンプラザ公演まで続いていくが、

その頃パフォーマンスは、

さぞ強力なモノになっていることだろう。  





                        (金澤寿和)









【 5月29日〜6月4日まで放送分のPLAY LIST 】







M1 : June Bride / 角松敏生                                      【選曲 : 金澤】 

今週は、番組パーソナリティの我々と縁深い角松敏生が30年前のギター・インスト・アルバムを

リメイクした『SEA IS A LADY 2017』を発表したのに合わせた、角松敏生&関連作特集。

もちろん楽曲を厳選し、アナログからのレーザー・ヴァイナル・マスターでお届けする。

この<June Bride>は、タイトルからも分かるように、角松ファンの間では結婚式の定番BGMとして

お馴染みの美しいバラード。田村正和、志保美悦子主演のTVドラマ『敵同士 好き同士』のテーマとなった

87年のシングル『THIS IS MY TRUTH』のカップリング曲で、

のちに『TEARS BALLAD』(91年)に収録されている。













M2 :  Airport / 今井優子                               【選曲 : 金澤】

87年にデビューした美形ポップス・シンガーの5作目『DO AWAY』(90年)を、

角松敏生がフル・プロデュース。吉田美奈子<愛は彼方>のカヴァーが話題となる中、

シングル・カットされたのは角松自身が提供した『さよならを言わせて』。

そしてそのカップリングには、優子嬢が作詞して角松らと共作した、この名バラードが収められた。

エアライン・ネタの角松の名曲というと、真っ先に<Ramp In>を思い浮かべる方が多いだろうが、

個人的にはそれに匹敵するクオリティを持つ曲だと思っている。

ちなみにこの『さよならを言わせて / Airport』は短冊形のCDシングルがデフォルトで、

アナログ盤7インチ・シングルは、プロモーション・オンリーの超貴重盤。















M3 : Fly By Day / 杏里                                                【選曲 : 竹内】

1982年にリリースされた杏里の4枚目のアルバム、LP『Heaven Beach』のA面5曲目を

レーザーターンテーブルで再生した【LVm レーザー・ヴァイナル・マスターサウンド】。

作詞・作曲 は角松敏生、編曲は瀬尾一三。アルバム発売と同時に7インチシングルとしても

リリースされている。角松自身も翌年の1983年に12インチシングル「DO YOU WANNA DANCE」にて

セルフ・カヴァーしている。本作より、杏里と角松敏生のコラボレーション音楽制作が始まる。

角松敏生以外にも、当時バックバンドのメンバーだった小林武史やブレッド&バターも

ライター人として参加、ジャケット写真はRCワークスでお馴染みの「おおくぼひさこ」。















M4 : Lady Ocean / Tokyo Ensemble Lab                               【選曲 : 竹内】

角松敏生と数原晋によるプロデュース作品。1988年にリリースされたLP『Breath From The Season』の

A面1曲目をレーザーターンテーブルで再生した【LVm レーザー・ヴァイナル・マスターサウンド】。

「TOKYO ENSEMBLE LAB 」は角松敏生がプロデュースを手掛けたトランペッターの数原晋を

中心としたブラス・セクション・バンド。作・編曲は角松敏生によるもので

7インチシングルとしてもリリースされた。

Jazzフルバンドのブラスアンサンブルとダンスチューンが深いところでフュージョンし、

ビッグバンドが本来持つ“踊れるグルーヴ”を体感する事ができる。

アルト・サックスのソロは“ヒーリング・ヴィーナス”平原綾香のパパ、平原まことのプレイ。













◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!

1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー! 









《 金澤寿和の愛聴盤 》





M5 : Rush Hour / 角松敏生                                  【選曲 : 金澤】

アルバムをリコメンドするRevive Oneのコーナーも、今週は角松一色で。

先にお届けするのは、今年がリリース35年目となる2ndアルバム

『WEEKEND FLY TO THE SUN』からの2曲。

初の海外録音盤で、アース・ウインド&ファイアーのブレーンであるトムトム84(=トム・ワシントン)を

アレンジャーに迎え、L.A.でレコーディングされた。この曲でプレイしているのは、

ジョン・ロビンソン(ds)、ルイス・ジョンソン(b)、カルロス・リオス(g)、

ドン・グルーシンというクインシー・ジョーンズゆかりのリズム・セクションに、

アースのホーン隊であるフェニックス・ホーンズとディーン・ギャント(kyd)等など。

まずは軽快なグルーヴに酔いしれて。













M6 : Friday To Sunday/ 角松敏生                      【選曲 : 金澤】

アルバム『WEEKEND FLY TO THE SUN』のメイン・テーマ的ナンバー。

トムトム84によるシカゴ・スタイルのストリングス・アレンジが、アーバンなこの曲に

ほんのりノスタルジックな心地良い風を吹かせる。参加メンバーは、ジョン・ロビンソン(ds)、

ネイザン・イースト(b)、アル・マッケイ/カルロス・リオス(g)、ディーン・ギャント(kyd)に

フェニックス・ホーンズ。元アースのアル・マッケイはグルーヴ・マスターと呼ばれる

ギター・カッティングの名手で、角松がアマチュア時代から憧れていたギタリスト。

まだ20代前半だった角松には、その共演が夢のような出来事だったに違いない。 















《 竹内孝幸の愛聴盤 》





M7 : Sea Line / 角松敏生                              【選曲 : 竹内】

1987年にリリースされた角松敏生のインストゥルメンタル・アルバム第1作、

LP『Sea Is A Lady』のA面2曲目をレーザーターンテーブルで再生した

【LVm レーザー・ヴァイナル・マスターサウンド】。

アルバム収録ナンバーは、すべて本人のギターソロによるもの。

本曲の作・編曲は角松敏生、数原晋がブラス編曲を行っている。













M8 : Sunset Of Micro Beach / 角松敏生                                           【選曲 : 竹内】

1987年にリリースされた角松敏生のインストゥルメンタル・アルバム第1作、

LP『Sea Is A Lady』のA面2曲目をレーザーターンテーブルで再生した

【LVm レーザー・ヴァイナル・マスターサウンド】。

アルバム収録ナンバーは、すべて本人のギターソロによるもの。

エレクトリック・ギターを中心にプレイされているが、

本曲はアコースティック・ギター、オベーションによるサウンドで彩られている。

ソロのパートは鍵盤奏者、佐藤博。