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千葉県、館山の初夏

房総半島の南端に位置する館山。 海と緑と花に包まれた町です。
1年を通じて温暖な気候に恵まれ、都会の喧騒から遠ざかった穏やかな風景が広がります。

南房総国定公園のほぼ中央に位置する「館山野鳥の森」。
自然のあるがままの姿を利用したこの場所は、特別鳥獣保護区にも指定されています。
70種以上の野鳥が観察され、渡り鳥や水鳥の休憩池にもなっています。

館山野鳥の森、初夏のとある1日・・・

探鳥道を30分ほど歩くと、広葉樹の深い森の中にひっそりと佇む「西沢の池」。
ここは野鳥たちの憩いの場。森の様々な生き物も集まって来ます。
「西沢の池」付近で、森の音に耳を傾けます。

まだ静かな朝の森。
広葉樹が鬱蒼と生い茂る山道は、まだひんやりとしています。
ウグイスが美しい声を響かせ始め、コロコロと楽器の音のような蛙の声も聞こえてきました。
森が少しずつ、賑やかになっていきます。

すっかり日が昇ってしまうと、鳥たちの朝のコーラスはひと段落。
森の主役が移り変わって、夜明けとはまた違った声が聞こえてきます。
水鳥かカエルでしょうか?ぽちゃんと水しぶきがあがります。
牛ガエルも低い声で参加して来ます。

夕暮れ時、薄暗くなった森はひっそりとしています。
虫の声が森に響き始めて、数匹のカエルが互いに反応し合いながら、鳴き交わしています。
風が木々を揺らし、昼間の賑わいとは違った緊張感が漂います。

山あり海ありの南房総は、豊かな自然を身近に感じられる場所が沢山あります。
新緑の頃は生き物たちが皆賑やかで、なんだか嬉しそうです。

千葉県・館山の初夏の音風景です。