マガジン

初夏の富士登山

富士山の登山道には、静岡県側の富士宮と須走、御殿場の3ルートと、山梨県側の富士吉田ルートがあります。
五合目まではバスや車で行ってしまうことが多いですが、今回は音風景の変化を楽しみながら五合目までの道のりを歩きます。
 
北口本宮浅間神社脇の遊歩道から始まる富士吉田ルート。
一合目のまだ手前には、富士山信仰の内八海巡りの一つ、泉瑞(せんずい)があります。
かつて水晶のように澄み切った水が湧き出ていた明るい森に、エゾハルゼミの声が響きます。
 
一合目付近は、標高が低い場所は木々が生い茂っていて、森も賑やかです。
キジバトののんびりした声、そして遠くから響くカッコウの声。虫の羽音も盛んに聞こえてきます。
 
二合目付近は、カラマツやコメツガなどに囲まれ、森は薄暗く鬱蒼としています。
 
三合目付近からは亜高山帯に入って、ルリビタキやメボソムシクイ、アカハラなどの声が聞こえます。
 
五合目付は溶岩が突出して足場が悪くなってきます。
背の低い高山植物が主役となり、ダケカンバやカラマツなどで覆われます。
 
山の標高が上がるにつれて変化していく風景や音を感じながら、
ゆっくりと登っていくのも登山の一つの楽しみです。
 
富士山山麓の初夏の音風景です。