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初夏の知床

希少な野鳥、大型動物も生息する原始の森・知床半島。
6月の短い期間に、森は春から夏に急速に移り変わります。
 
日本最後の秘境とも言われる知床は、2005年に世界自然遺産に登録されました。
知床五湖、知床峠、フレペの滝、プユニ岬、オロンコ岩などなど・・・
数多くの景勝地があり、自然の壮大な風景が広がっています。
 
知床国立公園にある知床五湖の付近では、様々な生きものとの出会いがあります。
6月中旬、まだ静かな早朝に雨上がりの湖畔を歩きました。
カサカサと木から雨粒が落ち、ひっそりと野鳥が鳴き始めました。
ひとしきり鳥の喧騒があって、次は蝉の時間。
エゾハルゼミが「ジィー、ジィー」と、短い夏を惜しむかのように声を張り上げ、懸命に鳴いています。
日が昇って気温が上昇すると、今度は虫の羽音が聞こえてきました。
森の音の主役はどんどんと変わって行きます。
 
いのちの気配に満たされる初夏の知床の音風景です。