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初冬の伊豆沼

渡り鳥の越冬地、宮城県北部の伊豆沼。
何万羽というマガンやハクチョウが飛来する場所です。
初冬の伊豆沼にて、渡り鳥たちの1日に耳を澄まします。
 
伊豆沼では、夜明け前からもう既にカモやガンの声が聞こえています。
朝霧で霞む中、段々と水鳥たちの声は賑やかになり、
日が昇る頃になると、餌を求めて一斉に飛び立ちます。
真っ赤な日の出をバックにマガンの群れが飛び立つ光景は、まるで絵画のように印象的。
周囲は羽音と鳴き声に包まれ、一時騒然とします。
 
落ち着きを取り戻した昼の伊豆沼では、
すっかり静かになった湖畔に小さな波が寄せ、朝の喧騒が嘘のようです。
やがて夕方になると、再びマガンが沼に帰ってきます。
きれいなV字形に編隊を組んで飛ぶ姿が、夕焼けに染まった空に浮かびます。
 
渡り鳥の越冬地、宮城県伊豆沼の音風景です。

・・ところでマガンは雁の一種ですが、
雁はガン類の総称でハクチョウ類とカモ類の中間の大きさの鳥のことを言い、
日本では古くから万葉集や、森鴎外の小説など文学作品にも多く現れ親しまれています。
また、煮物の「がんもどき」は「雁擬き」と書き、雁の肉の味に似せていることに由来しているとか!