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水の変幻

水は不思議な物体です。
温度によって形態が変わり、空にも 土の中にも 生き物の体の中にもある、変幻自在な存在です。
今回は様々な水の風景に耳を澄まします。
 
森に降り注ぐ恵の雨。
富士山北西麓に広がる青木ヶ原樹海の森にて、雨の音に包まれます。
土の上に落ちる雨粒の音は柔らかく、たっぷりと水を蓄えた苔や葉は一層濃く鮮やかに目に映ります。
 
岩間から流れ出る小さな湧き水の音。
八ヶ岳山麓の静かな森で耳を澄ますと、コロコロと小さな水音が聞こえてきました。
小さな湧き水を辿っていくと、やがてせせらぎへ達します。
八ヶ岳山麓の苔むした森の中で、澄んだ水が美しい音を奏でています。
豊かな水の音が私たちに安心感をもたらすのは、動物の本能に関係しているのでしょうか。
 
真冬の海に押し寄せる流氷の音。
知床半島には、1月下旬ころになると流氷が押し寄せます。
吹きつける風に氷のきしむ音が響き、その極寒の空気が伝わってくるようです。
北の大地に響くスケールの大きな音に、ただただ圧倒されます。
 
寄せては返す波のリズム。
最後は、神奈川県大磯海岸にて、太平洋から打ち寄せる波音です。
その音に身を委ねれば、まるで広い海と一体になったような穏やかな気持ちになります。
 
生き物の体の6割から9割が水だと言いますが、この水は、海と同じ月の引力の影響を受けています。
水の風景は宇宙とも繋がっています・・・