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島の時間

穏やかな波が打ち寄せる浜辺、ニワトリや山羊の声が聞こえる集落・・・
南の島にゆったりとした時間が流れていきます。
今回は、八重山諸島の音風景をお届けします。
 
沖縄本島の南西に伸びる八重山諸島。点在する島々には日本の懐かしい風景が残されています。
集落の朝、ニワトリの威勢の良い声が響き渡り、毎朝丹念に道を掃除するホウキの音や島人の声が聞こえてきました。
だんだんと活気付いていき、集まって遊んでいる子供達の声、野鳥の声も賑わっていきます。
音から伝わってくるおおらかな空気。自然と寄り添った島人の暮らしが、この音風景を形作っています。
 
集落のはずれには、亜熱帯の林が広がっています。
ハトやフクロウ、ヤモリ、虫の声・・姿は見えませんが、たくさんの生き物たちの声が聞こえます。
林を抜けると、急に視界が開けて明るい海が見えてきます。
はっとするような鮮やかな海の色と、白い浜辺は沖縄の海を象徴する景色。
小さな珊瑚や貝が混ざっている浜も多くあり、軽やかな波音です。
長い時間耳を傾けていると、満ち引きや風向きによって、徐々に変わりゆく海の表情が感じられます。
寄せては返す波は、海の呼吸のようです。
 
南の島では 時計が刻む時間を忘れます。
目に映る風景の変わりゆく光だけを意識して、島の時間を過ごします。