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伊豆沼の初冬と渡り鳥たち

宮城県北部の栗原市と登米市にまたがる伊豆沼。
毎年、秋から冬にかけて何万羽というマガンやハクチョウなどの渡り鳥がやってきます。
 
伊豆沼は、JR東北本線がすぐ脇を通って、新田駅から歩いて10分ほどの距離にあります。
四季を通じて渡り鳥が多く、ガンやカモ、オオハクチョウやコハクチョウなどの、日本有数の越冬地となっています。
水深は最大1.6mと浅いため、沼の中央部まで水生の植物が繁り、様々な昆虫や魚が生息しています。
この貴重な環境を保護する為に、伊豆沼や隣の内沼は国の天然記念物に指定され、ラムサール条約の登録地にもなっているのです。
 
国の天然記念物のマガンは、毎年数万羽が飛来します。
夜は沼の水面で眠り、日が昇る頃、一斉に飛び立って、沼周辺の田んぼで餌をついばみます。
日の出の少し前の時間からカモやガンの声は賑やかになって、やがて餌を求めて飛び立ちます。
数千羽以上のマガン達が一斉に飛び立つ羽音や鳴き声は、その迫力から「日本の音風景100選」にも選ばれています。
夕方になると、マガンたちは沼へ帰ってきます。
きれいなV字形に編隊を組んで飛ぶ姿が、夕焼けに染まった空に浮かびます。

マガンが繁殖地であるベーリング海沿岸に向うのは2月頃からです。
再び、4000キロもの距離を移動すると言います。
 
宮城県・伊豆沼の初冬の音風景です。