マガジン

釧路湿原の初冬

北海道の東部、釧路市の北に広がる釧路湿原。
国内最大の壮大な湿原の中を、釧路川とその支流が大きく蛇行しながら流れています。
 
釧路湿原には、どこまでも水平的な景観が広がっています。
その広さは28000ヘクタールと山手線の内側の面積の4倍以上。
周辺から流入する水で潤された湿地には、ヨシやスゲが繁茂し、沼地で見られるハンノキなどの林や灌木で覆われています。
湿原の夜明け。ヨシの草原に風が吹き抜け、霧がゆったりと流れる中、遠く野鳥の声が響きます・・
 
そして、広大な釧路湿原の風景に変化をつけているのは、幾筋もの川。
平坦な湿原の中を大きく蛇行しながら悠々と流れ、釧路川に合流します。
湿原の水は、1100種もの動物、700種もの植物の命をつなぎます。
 
冬の早朝、釧路湿原のシンボルとも言われるタンチョウの声が聞こえてきます。
まだ薄暗い中から鶴の微かな声が聞こえ始め、やがて群れとなって賑やかに鳴き始めます。
大部分に人の手が入ることなく、保たれた釧路湿原は、日本では希なスケールの大きさ。
湿原をゆったりと流れる川をカヌーで下れば、自然との一体感が増します。
 
釧路湿原の初冬の音風景です。